方向音痴のメリットを初めて享受している

自分は母親譲りの方向音痴だ。

もはやわざとやっているのかと自分でも思うほど方向音痴だ。

店から出て進行方向と真逆に無意識にいつも進んでしまう。

地形がいつまで立っても覚えられない。(流石に通勤路とか日常的に行き来する道はわかる)

おそらく人が持つ空間把握能力に基づくマッピングが正常に実行されていないんだと思う。

だいぶ不便だが、文明の利器を用いて地図アプリとGPSで完全に補えている。

Apple Watchでルートガイドをすると曲がらないと行けないところでバイブが来て知らせてくれるので頭空っぽにして歩ける。

とはいえ、最近は決まった場所にしかいかないので地図アプリを開くこともなく、普通に歩けている。

しかし、最近はじめた健康のための散歩でこれがポジティブな方向に作用し、メリットを享受している。

自分に課している散歩タスクとして近所5km以内を定期的に歩いている。

自分は実家ぐらしで生まれてからずっとこの家、この地域に住んでいて、実質20年以上いる土地を今更歩いても普通はあまり面白くはないと思う。

しかし自分は方向音痴ゆえに「なんかよくわかんないけどあっちに行ってみよう」「あ、この店こんな感じのルートでいけるんだ」みたいな感じでめちゃくちゃ新鮮な気持ちで歩けている。

そもそも近所に新しい家が立ちまくっていて景色が少し変わっているのと、高校・大学と実質7年くらいは駅に直行して通学していたので最近の近所の様子を知らなかったというのもあるにはある。

とはいえずっと同じ家に住んでいるのに5年ぶりに地元に帰ってきて散歩してるみたいな感情を味わえているのはなんとも奇妙でおもしろい。

流石に土地勘はなくはないので地図を見なくても近所5km以内であれば基本的には家には地図を見なくても帰ってこれるのがまた良い。

自分の中で点と点でしかマッピングできていない部分がつながっていくような感じがする。(※なお覚えられるわけではないので気がしているだけである)

実質デス・ストランディングである。

毎日の散歩で自分はノーマン・リーダスをやらせてもらっている。